次世代コラーゲン・カラダラボ

About Next Generation Collagen次世代コラーゲンとは

コラーゲンブームが続く海外では、「カラダのもと」という認識が定着

近年、海外では欧米を中心に、「コラーゲン」に対する注目が広がっています。日本では肌イメージが強いコラーゲンですが、欧米では、スポーツシーンにおける関節ケアからはじまり、近年では1つの商品で肌、髪、爪、内臓とマルチに訴求するものが増えるなど、「カラダのもと」という認識の下で、コラーゲンが有効活用されています。

またカラダへの吸収率についても着目されるようになりました。高分子のため吸収されにくい「コラーゲン」に代わって、低分子のコラーゲンペプチドが主流となってきています。

肌に骨、内臓や血管、しかも約37兆個ある
細胞のつなぎ役!
カラダのありとあらゆる部位で
活躍するコラーゲン

コラーゲンが、筋肉やカラダ作りに欠かせない「タンパク質」の一種であることをご存知でしょうか。人間のカラダの約20%はタンパク質で作られており、実にその1/3がコラーゲンです。

カラダの中で最もコラーゲンが多いのは肌で、髪の毛を育てる頭皮も含めて約40%を占めています。また約10~20%は骨や軟骨の組織に含まれています。骨といえばカルシウムのイメージがありますが、骨の土台の多くはコラーゲンが占めており、正に「屋台骨」のような存在です。また内臓や血管にも含まれており、不足すると臓器が成り立たず、血管はボロボロになってしまいます。さらにアキレス腱やじん帯、目や脳に至るまで、カラダのあらゆるところに存在しています。忘れてはならないのは、人間の全身を構成している約37兆個もの細胞同士をつなげる役割です。コラーゲンが接着剤や足場のような働きを担っていることで、日々私たちのカラダが維持されているのです。

コラーゲンは全身に存在

「カラダのもと」としての
強さのヒミツは、構造にあり
しかし20代からコラーゲンの減少が加速

コラーゲンの大きな特長として、「3重らせん構造」が挙げられます。コラーゲン1分子は、1000個ものアミノ酸からなる3本の鎖が、コイル状に強く合わさってできています。このような構造が、コラーゲンを頑丈かつ伸縮性高く、しなやかなものにしているため、私たちのカラダを支えることが可能なのです。

「カラダのもと」として大事な役割を担い、丈夫な構造をしているコラーゲンですが、年齢を重ねると体内で作りだす力が衰えて、減少することがわかっています。なんと20代から減少の加速がはじまり、50代では20代の時の70%程度まで減少します。またコラーゲンの「量」が減るだけでなく、新陳代謝が滞ることで劣化したコラーゲンが増えるなど、「質」も低下していきます。20代を過ぎたら、積極的にコラーゲンを補うように心がけましょう。

加齢によるコラーゲンの減少
加齢によるコラーゲンの減少

出典:Miyahara T, et al.j Gerontol. 37,651-655(1982)(一部改変)

コラーゲンは摂っても
「吸収できない」は、本当なのか?

「カラダのもと」として欠かせないコラーゲンですが、実はコラーゲンを含む食べ物を摂っても、コラーゲンの材料になるわけではないことがわかっています。

私たちが口にする食べ物は、まず「口」で細かく砕かれ、「食道」を通り、「胃」の中で3-4時間かけてドロドロのおかゆのような状態に消化されます。その上で、「小腸」で約8時間かけて栄養素が吸収され、血流に乗って全身へと運ばれます。食べ物に含まれるコラーゲンは、この消化の過程で分解されます。

つまり、体内に吸収される際には大半がバラバラの状態になっており、元のコラーゲンの形を維持してはいません。そして、アミノ酸になったコラーゲンは、他の消化物と同様に、カラダを構成する全身のタンパク質の材料になっていきます。コラーゲンを食べたからといって体内のコラーゲンを簡単に増やせるわけではないのです。

食べ物の消化吸収

摂取のポイントは、「低分子コラーゲン」
コラーゲントリペプチドなら、
そのままの形で吸収されてチカラを発揮

いったいどんなものを摂れば、体内のコラーゲンを増やすことができるのでしょうか?
先述の通り、コラーゲン鍋や手羽先など通常の食事に含まれるコラーゲンは「大きな分子(アミノ酸・約3000個)」のため、消化吸収に時間がかかってしまいます。そこで鍵となるのが、「コラーゲンの低分子化」です。分子量が小さくなればなるほど、効率的に吸収されます。皆さんも一度は聞いたことがある、「コラーゲンペプチド(アミノ酸・約30-100個)」がその代表例といえるでしょう。

しかしスムーズな消化吸収のためには、より低分子化させる(分子量を小さくする」)必要があります。そこで登場するのが、「コラーゲントリペプチド」です。ゼラチンやコラーゲンペプチドを特殊な技術で低分子化しており、わずか3個のみのアミノ酸で構成されています。そのため、消化・分解の必要がなく、そのままの状態で一気に小腸から速やかに吸収され、血流に乗って全身をめぐります。さらにコラーゲン生成を促すような働きがとりわけ多いことも明らかになっています。

このように体内のコラーゲン増加に有力なトリペプチドですが、コラーゲンを含む食事で摂取しても、ほんの少ししかできません。トリペプチドの生成には、高度な研究技術が必要となります。

各コラーゲンのアミノ酸と消化吸収性
コラーゲンの吸収比較

コラーゲンペプチド VS トリペプチド
血中濃度変化量

※血中におけるトリペプチド濃度の変化量推移

トリペプチドには、コラーゲンの生成促進など様々な機能があります。ヒト試験で、コラーゲンペプチドよりも、トリペプチドを摂取した方が、トリペプチドの血中濃度が高まることがわかりました。

血中濃度変化量
血中濃度変化量

Means+SE, **p < 0.01,***p < 0.001 出典:Jpn Pharmacol Ther (薬理と治療)vol.49 no.8 2021

実は1個のアミノ酸よりも、3個の
コラーゲントリペプチドの方が、
吸収率が高い!
その秘密は、専用の取り込み口
(トランスポーター)にあり

コラーゲントリペプチドの吸収率が高いもう一つの理由は、小腸にトリペプチド用の取り込み口(トランスポーター)があるためです。コラーゲンを必要とする「受け取り側」の身体器官にも、トリペプチド用の取り込み口は存在しています。この特別な出入り口があるために、コラーゲントリペプチドは速やかに吸収され、血流に乗ってコラーゲンを必要とする部位へと体内のすみずみまで行き渡ることが明らかになってきました。最小単位であるアミノ酸にも専用の取り込み口がありますが、アミノ酸とトリペプチドの血中濃度の吸収量を比較した試験では、トリペプチドの方が吸収性が高く、より早く・より多く体内に届けられることが分かっています。
例えるなら、専用の「高速道路」が整備されているようなものです。

アミノ酸VSコラーゲントリペプチド
アミノ酸VSコラーゲントリペプチド

トリペプチドはアミノ酸より多く、よりスピーディに吸収されると考えられる。

多機能を発揮するコラーゲントリペプチド
コラーゲン生成促進以外にも様々な役割を果たす

コラーゲントリペプチドは小腸で吸収された後、コラーゲンの材料として使われるだけでなく、細胞を刺激してコラーゲン生成を促進する役割も果たしています。その他にも炎症物質が過剰発生するのを抑えたり、血管の弾力維持やアレルギー抑制、軟骨を滑らかに保ったりするなど、様々な働きが明らかになっています。また最新の研究から、コラーゲン生成をスタートさせるための「指令」も出していることがわかっています。

さらに、トリペプチドの一部はジペプチドやアミノ酸に分解されますが、ジペプチドにも血圧降下や骨を強くする作用などが見つかっています。一方で、ジペプチドがトリペプチドに変化することはありません。
つまりトリペプチドだからこそ、ジペプチドの働きを享受することも可能であると考えられます。

このように「カラダのもと」であるコラーゲンに着目すれば、カラダ全般の健康維持につながります。そしてコラーゲントリペプチドなど、低分子のコラーゲンを賢く活用することが、これからのウェルネス時代のキーポイントになるでしょう。

トリペプチド・ジペプチドイメージ
ファミリーイメージ