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03 女性にも、アスリートにも嬉しい
コラーゲン摂取で期待される健康・美容効果

黒田 愛美 先生
Zetith Beauty Clinic銀座 副院長/トライアスリート
Profile

コラーゲンの摂取で、
カラダへのコラーゲン補給が可能
分子の小さいコラーゲンなら、吸収率が高まる

ヒトの60%が水分で、15~20%がタンパク質です。そして、そのタンパク質の内の30%がコラーゲンであるといわれています。皮膚も軟骨も靱帯も、全身に栄養や酸素を届ける血管にも、コラーゲンはカラダ中に分布していて、「カラダのもと」のようなものです。また、コラーゲンといえば美肌のイメージがあるように、表皮の下にある真皮の70%をコラーゲンが占めており、ハリや弾力を作り出すなどして、見た目に大きく左右します。シワやたるみのない肌を目指すなら、コラーゲンをしっかりと補いたいものです。

一時期、コラーゲンを摂っても体内でアミノ酸に分解されてしまうため、コラーゲンとして摂取する意味はないといわれたことがありましたが、その後の研究で覆されました。コラーゲンの摂取でコラーゲンが補給できるということです。分子が小さいことで吸収率は上がるので、低分子のコラーゲンペプチドであることは大切です。近年、海外でコラーゲンが人気ですが、低分子であることがブームの一因といえます。分子がさらに小さいコラーゲントリペプチドなら、より高い吸収率が期待できます。

トライアスリートとして、疲労リカバリーと
ケガ予防のためにコラーゲンを摂取

トライアスロンを長く続けているアスリートとしても、コラーゲン摂取は疲労やケガの予防とリカバリーのために重要と考えています。アキレス腱など、筋肉と骨をつなぐ大切な働きをしている「腱」の主な成分がコラーゲンです。例えばプロテイン+コラーゲンを組み合わせて摂取すれば、筋肉と腱の主成分の両方を補給できて、相乗効果が望めます。また、屋外のスポーツでは肌ダメージも大きいですが、肌を守り、健やかに保つためにもコラーゲンが有効です。

アスリートの栄養指導という意味では、海外に比べて日本は遅れをとっていると思います。ほとんどの日本のアスリートは、適切なサプリメントや食事の指導を受けていない印象があります。栄養摂取は食生活をきちんとすることを基本とし、その上で、パフォーマンス向上のために栄養を補いたい場合は、プロテイン+コラーゲントリペプチドを摂るといった方法も良いと思います。

  • 藤本 大三郎 先生

    藤本 大三郎 (ふじもと だいさぶろう) 先生 東京農工大学名誉教授/理学博士

    東京大学理学部化学科卒業。東京医科歯科大学医学部助手、東北大学理学部助教授、浜松医科大学医学部教授、東京農工大学農学部教授を歴任。著書は、『コラーゲンの秘密に迫る―食品・化粧品からバイオマテリアルまで』(裳華房)、『長寿学―老化を防ぐ科学知識』(筑摩書房)他多数。

  • 福島 一雅 先生

    福島 一雅 (ふくしま かずまさ) 先生 ライズシティクリニック 院長/医学博士
    日本大学医学部スポーツ医科学講座 講師

    日本大学大学院医学研究科 博士課程卒業。米国ピッツバーグ大学整形外科スポーツ医学センター客員研究員、日本大学医学部整形外科講師などを経て現職。過去にNEC陸上部、Xリーグ鹿島ディアーズ、Jリーグ東京ヴェルディ、日テレベレーザのチームドクターを歴任し、現在も日本トライアスロン連合医事委員を務めるなどスポーツ分野のドクターとしても活躍中。

  • 黒田 愛美 先生

    黒田 愛美 (くろだ あいみ) 先生 Zetith Beauty Clinic銀座 副院長/
    トライアスリート

    獨協医科大学医学部卒業後、東京女子医科大学内分泌乳腺外科に入局。2011年品川スキンクリニック新宿院の院長、2013年には同クリニック表参道院院長に就任。その後は予防医学と分子栄養学を改めて学び、美容外科、美容皮膚科、アンチエイジング内科の専門医として全国のクリニックで活躍している。体の内側と外側のアンチエイジング、両方に精通する医師として、多くの文化人、芸能人、アスリートからの信頼も厚い。2017年トライアスロン世界選手権日本代表選出。

  • 武田 猛 先生

    武田 猛 (たけだ たけし) 先生 株式会社グローバルニュートリショングループ 代表取締役社長

    18年間の実務経験と19年間のコンサルタント経験を積み、37年間一貫して健康食品業界でビジネスに携わり、国内外750以上のプロジェクトを実施。「世界全体の中で日本を位置付け、自らのビジネスを正確に位置付ける」という「グローバルセンス」に基づき、先行する欧米トレンドを取り入れたコンセプトメイキングに定評があり、数々のヒット商品の開発に関わる。

  • 岡田 隆 先生

    岡田 隆 (おかだ たかし) 先生 日本体育大学体育学部教授/博士(体育科学)/骨格筋評論家/理学療法士
    柔道全日本男子チーム体力強化部門長(~2021年)

    専門は、トレーニング科学、アスレティックリハビリテーション。特に体幹の研究、筋肉と体脂肪の研究(筋肥大・除脂肪・減量)を行っている。著書累計100 万部を突破。2022 年3 月9 日に「最高の除脂肪食」(ポプラ社)を上梓。トレーニングは「心と身体を鍛えるもの」をポリシーに、トップアスリートから一般の方まで、さまざまなフィールドでそれぞれに適したカラダづくりを提案・指導している。YouTube チャンネル「バズーカ岡田の筋トレラボ」は、登録者数約26 万人。分かりやすいカラダづくりの解説が人気。